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A.
湿地にくらす水鳥(水べにくらすカモやシギなどの鳥)の多くは、春と秋に「わたり」をします。
冬に日本にやってくるカモやハクチョウ類の大部分は、夏の間はロシアや中国などの北の国でくらしています。
これらの北の国と、日本よりもっと南の国の間を行き来する鳥もいます。
シギやチドリなどがそうです。
この鳥達の多くは旅の途中、あちこちの干潟や海岸で休みをとりながら、日本列島をとおりすぎていきます。
わたり鳥は、人間が決めた国境には、まったくおかまいなしに移動します。
これらの水鳥のすみかを守ろうと思ったら、わたりでおとずれる場所のすべて――つまり、夏に子育てをする湿地に、冬をすごす湿地、そして旅の途中の休み場所になっている湿地の全部を守らなくてはならないのです。
そこで、あちこちの国ぐににちらばった、これらの湿地をまとめて守るためには、多くの国どうしが協力して、いっしょに行動する必要があります。
世界中の多くの国ぐにが同じきまりのもとに、力をあわせて湿地を守るためのやくそく、それが「ラムサール条約」です。
ラムサール条約は水鳥そのものではなく、水鳥のすむ湿地を守るためのきまりですが、湿地をまるごと守ることで、水鳥だけでなく、ほかの動物や植物も守ることができます。
水鳥はその種類によって、じつにさまざまなものを食べます。
魚や貝などの湿地にくらす小動物や、水辺や水中にはえている植物などのほかに、プランクトンや死んだ動物を食べるものもいます。
水鳥を守るということは結局、そのえさとなる生き物すべてと、私たちもふくめた、それら生き物のすみかも守るということなのです。
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わたしたちオオジシギも、
日本からオーストラリアまでながい旅をするんだよ。 |