JICAメキシコ・ユカタン半島沿岸湿地保全計画カウンターパート研修

2006年6月27日(火)から7月28日(金)にかけて、メキシコ・ユカタン州リア・セレストン生物圏保護区の専門家2名が、エコツーリズムや漁村を中心とした自然環境の持続的利用について学ぶため来日しました。この研修はJICAが2003年よりこの地で推進中の、湿地・生態系保全プロジェクトの一環として実施されたものです。
KIWCでは日本各地を周る日程のうち、北海道を会場とする7月16日(日)から25日(火)の研修を受託しました。釧路湿原や霧多布湿原で実施されているエコツアープログラムや、地元の漁師さんの指導による「番屋での魚料理体験」などの体験実習をつうじて、特に地元産業と結びつきの深いエコツアーの事例を紹介しました。


JICAモンゴル湿原生態系保全プロジェクト研修

2006年11月21日(火)から12月1日(金)にかけて、モンゴルのラムサール登録湿地・ウギノールの関係者4名を対象に研修を実施しました。ウギノールの環境・生態系保全のため、JICAが策定中の「集水域管理モデルプログラム」ついて、地域社会への普及・啓発を推進するための人材育成の一環として行われたもので、現地の村議会議長や担当の省庁職員などが参加しました。
関東・北海道を会場とする日程のうち、KIWCが北海道での研修を担当し、釧路地域の湿地やその関連施設等で実施されている湿地・生態系保全のための活動、特に地域社会への普及・啓発や官民の連携の事例が紹介されました。


湿原エコツアー「湧水と遺跡からみる釧路湿原」の実施

地域住民を対象としたエコツアーを2006年12月10日(日)に実施しました。22名で釧路町の細岡地区を訪れ、釧路湿原の周辺林から湧出した水が湿原に流れ込んでいる現場で、湧出量や水温の測定実験を行いました。小さな泉ひとつから、1日で10トン以上の水が湧き出していることに驚き、このような水が広い湿原を潤していることを実感しました。
また、縄文時代の遺跡にも足をのばし、竪穴式住居や貝塚を見学しました。雪におおわれた竪穴式住居の跡にしばしたたずんで、気候が現在より温暖で、釧路湿原が大きな汽水湖だった当時の人々の暮らしに想いをめぐらせました。
小雪のちらつく寒い日でしたが、参加者は皆元気に森の中を歩き回り、白く雪化粧した木立や湿原の景色を楽しみました。最後に細岡ビジターズラウンジから温かい緑茶のサービスをうけ、「湿原の水」をじっくり味わいました。


KIWC専門家・技術委員の韓国派遣

2008年のラムサール締約国会議開催都市となる韓国の慶尚南道・昌原(チャンウォン)市の招きにより、2006年12月25日(月)から28日(木)にかけて、KIWCの専門家・技術委員(若山公一・温根内ビジターセンター指導員)ら3名が同市を訪問しました。市の主催による講演会での発表や、注南貯水池等市内の湿地の視察をとおして、湿地保全活動における地域住民参加の重要性を、地元の関係者や市民に伝えました。


世界湿地の日記念「冬のエコツアー」の実施

2月2日の世界湿地の日を記念し、2007年2月3日(土)に冬の湿原を訪れる、地域住民対象のエコツアーを実施しました。釧路湿原の東側を走る期間限定のSL「冬の湿原号」で塘路湖に向かい、車窓から間近に見える釧路川の蛇行の様子や、冬の湿原の風景を楽しみました。見学しました。湖畔にてミズゴケ湿原の植物の冬越しの様子や、周辺林につくられたアオサギのコロニーを観察し、野生動物の痕跡を探しました。
その後結氷した湖上に出て、御神渡り(寒暖の差により、湖を横断するように生じる氷のせり上がり)や湖へ注ぐ湧水の観察を行いました。さらに湖で水揚げされたワカサギ唐揚げの試食や塘路湖エコミュージアムセンターの指導による氷の観察なども行いました。
周辺林から湖に流入する湧水や氷を見るだけでなく音や冷たさも体験し、またこれらの水環境で育まれた魚を味わうなど五感をフルに活用して、今年の世界湿地の日のテーマ「漁業における湿地の役割」を参加者全員で考えました。