2007年度技術委員会現地検討会(第1回)の実施

2007年7月4日(水)、釧路市内にある春採湖畔にて、2007年度技術委員会現地検討会が行われました。今年度より3年間をかけて実施される「湿地生態系にかかわる外来種に関する研究」の最初の活動として、技術委員・オブザーバーなど関係者13名が、春採湖の外来生物調査の様子を視察しました。
委員のひとりである蛭田眞一・北海道教育大学釧路校教授より春採湖におけるウチダザリガニの生息状況について説明をうけたあと、調査の現場を訪れ、捕獲されたウチダザリガニ回収や測定などのデータ収集の様子を視察しました。
参加者の間では、ウチダザリガニの駆除を進めるための、ボランティアによる駆除活動への参加の方法や、在来種ニホンザリガニとの関係などについて質問や意見がかわされました。


JICA2007年度湿地保全研修コースの実施

2007年5月21日(月)から7月3日(火)まで、JICA(国際協力機構)集団研修「湿地における生態系・生物多様性とその修復・再生及び賢明な利用」研修が、JICA帯広国際センターを研修実施機関、環境省自然環境局及びKIWCを受け入れ機関として実施されました。
集団研修として4回目の今年度は、5カ国(中国、ケニア、メキシコ、フィリピン、ウガンダ)より環境保全や自然保護に係わる中堅行政官や専門家6名が参加しました。研修では北海道東部の湿地から、本州首都圏の干潟や里山、京都の庭池、沖縄のマングローブ林やサンゴ礁まで、日本各地のあらゆるタイプの湿地を訪れました。研修員はこれらの湿地で実施されている環境教育プログラムやエコツアーに参加し、その体験をもとに、自国における自然資源の持続的な利用のための具体的プランを立案しました。
1ヶ月半におよぶ長い研修期間には、地域ボランティアの協力により、研修員達が釧路の一般家庭をおとずれ、地域の人々と交流するひとときもありました。


「釧路湿原と阿寒湖のワイズユースを考えるワークショップ」の開催

2007年7月27日(金)に、特定非営利活動法人 日本国際湿地保全連合との共催で「釧路湿原と阿寒湖のワイズユースを考えるワークショップ」を、釧路市生涯学習センターにて開催しました。
このワークショップは釧路湿原国立公園指定20周年記念事業として地域住民を対象に開かれ、釧路地域や阿寒湖で漁業や観光等に携わっている地域住民を中心に、約40名が参加しました。
漁業・観光関係者による事例紹介のあと、参加者全員が車座になり、湿地の環境に配慮した産業振興や二つの湿地の共通点と違いなどについて討論を行いました。会場では利用のためのガイドライン作りや、地域の独自性のアピールなどについて、さまざまな意見が出されました。


講演会&華道実演「湿地再生にいかす伝統芸術」の開催

2007年7月28日(土)、講演会「湿地再生にいかす伝統芸術」を釧路市生涯学習センターで開催しました。釧路湿原国立公園指定20周年を記念し、自然との調和を重んじる日本の伝統芸術を自然再生事業に活用する事例として、京都・大沢池の景観修復プロジェクトを、京都嵯峨芸術大学・真板昭夫教授にご紹介いただきました。
外来の魚「ソウギョ」の食害により大きな被害をうけた大沢池の生態系と景観を修復するため、真板教授を中心に、さまざまな分野の専門家や地域住民、学生などによるソウギョバスターズが結成され、環境、土木、造園などの多方面にわたる修復計画が進められていること、また、修復計画のゴールを嵯峨御流華道「景色いけ」で表現される「大沢池古来のすがた」に求めたことなどが紹介されました。
会場ではこの修復計画のキーパーソンひとりでもある、嵯峨御流華道芸術学院・辻井ミカ副学院長による「景色いけ」の実演もおこなわれ、水盤の上に表現された、美しく、どこか懐かしい「水の風景」が、約40名の参加者を魅了しました。