|
2007年9月1日(土)、厚岸町の子(ね)野(の)日(ひ)公園にて、2007年度第2回目の技術委員会現地検討会が行われました。2007〜2009年度のテーマである「湿地生態系にかかわる外来種」の一事例として、近年道内で急速に分布を広げている北米原産のキク科植物・オオハンゴンソウについて、繁茂状況の視察と駆除作業を行いました。
今回の駆除作業は、厚岸町内にある別寒辺牛湿原やあやめヶ原などの景観・生態系保全上重要な地域へのオオハンゴンソウ侵入の防止策として、今年度より厚岸町が実施する試験的なモニタリング調査の一環であり、町内外の住民ボランティアや関係者など、約70名が参加しました。KIWCからは、技術委員を含む9名が参加し、厚岸町担当者による町内のオオハンゴンソウ繁茂状況の説明を受けたあと、モニタリング対象の群落の抜き取り作業を行いました。
作業後の討議では、外来植物の分布の傾向、釧路地域の湿地における繁茂状況などについて情報交換が行われ、生態系保全上重要な地域への侵入阻止や、普及啓発の重要性などが話題にのぼりました。
|